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お知らせ

センターの概要

児童思春期の子どもたちとその家族を対象に、約20人に1人とされる「神経発達症」やその他の心理発達的問題とそれにともなう学校適応の問題に対し、小児科医と児童思春期精神科医を含むチーム医療体制によって、地域の各機関(教育・療育現場、福祉・行政機関など)と連携を図りながら包括的支援を行っております。

児童思春期こころの相談センターについて

2019年8月1日、京都大学医学部附属病院では、小児科と精神科神経科が連携し、子どものこころの問題をサポートするセンターを開設いたしました。

センターの業務内容

小児科医と児童思春期に専門性を持つ精神科医を中心とした多職種医療連携チームで、どこに相談すればよいのかわからないままに分散してしまっている児童思春期のこころの問題に対して、集約してワンストップで対応する専門相談窓口を附属病院北病棟1階精神科外来内に設置しています。児童思春期精神科医による詳細な発達歴聴取や行動観察に加えて、小児科医による身体疾患のスクリーニング、および心理士による心理学的評価に基づき、適切な現状評価と今後のあるべき支援体制についてチームで協議を行います。その結果を本人や家族、学校を含む関係機関とわかりやすい形で共有し、明日からの支援につなげていくことを目指しています。現在は病院内の診療科連携を実施しております。

センターの特色

各種連携を重視していることを大きな特色としています。院内医療連携としては、児童思春期の子どもたちの適応に影響の大きい身体疾患について、各診療科と協働して診療にあたっています(小児脳腫瘍:脳神経外科、口唇口蓋裂:形成外科、神経線維腫症:皮膚科、など)。院外機関との連携としては、京都市児童福祉センターで各種心理発達検査を終えた神経発達症疑いの子どもたちに対する診断業務を担当しています。また京都大学内外の診療外連携として、まだその発症メカニズムが明らかではない神経発達症に対して、多種多様なアプローチで研究を行っている複数の研究機関と協働して、臨床研究を進めています。さらに、学内の他部門と連携して神経発達症研究ネットワークを構築することで、より効果的な支援方法を様々な角度から模索していきます。

研究参加のお願い

この研究にご参加くださる方は、研究の目的や注意点をよくお読みの上、以下のボタンより「学校の教員用」「保護者の方用」いずれかを選択し、アンケートにご回答ください。


研究の目的*
発達障害のお子さんの対応においては、保護者との関わりに加えて、医療や福祉、教育機関との連携が欠かせません。しかし、情報共有には多くの時間や労力がかかる現状があります。
本調査では、発達障害を持つお子さんのご家庭や学校での現状や、連携の実態および課題点について調査することで、今後の連携に必要な点を明らかにし、各機関同士の情報共有を円滑に行うことや、より良いサポート体制を整えることに役立てることを目的としています。

*検査に関して予想される利益と不利益*
調査への回答には30分程度のお時間がかかります。回答に要するインターネットの通信費は自己負担となりますのでご留意ください。検査への参加は自由に選択することができ、参加しないことによる不利益はありません。

*個人情報の保護・情報の保管について*
調査にご参加いただく方のプライバシーに関わる個人情報は数値化を施すなどの処理を行い、個人が特定されることがないよう個人情報の保護に努めます。また、データは研究終了後より5年間を保管期間とし、その後は破棄させていただきます。

*参加協力費*
謝礼はありません。

*連絡先*
この臨床研究は愛媛大学医学部附属病院 精神神経科学講座と共同で実施しています。
ご質問などありましたら、遠慮なく下記の連絡先にご相談ください。

○京都大学医学部附属病院 精神神経科
代表:上月 遥
電話:075-751-4947
○愛媛大学医学部附属病院 精神神経科学講座
代表:堀内 史枝
電話:089-960-5315