小児科と児童精神科、どちらに行けばいい?

前回、「まずはお近くの小児科や児童精神科のクリニックにご相談ください」と書きました。
それでは、小児科と児童精神科の違いは何でしょうか?

小児科では、子どもの病気全般を扱います。
熱が出たりお腹をこわしたりといった身体的な相談から、学校に行きづらいなどのこころに関する相談まで、幅広く扱います。
「学校に行く前にいつもお腹が痛くなってしまう」など、身体の症状がある時は、まずは小児科を受診してみてください。
「こころの問題だ」と思っていても、実は身体の病気だったという場合もあるので、身体に異常がないか確認しておくことは大切です。

児童精神科では、子どものこころの問題を専門的に扱います。
発達障害や摂食障害をはじめとする病気や、不登校や虐待などについての相談に乗ることができます。
小児科よりも、学校の先生や地域の福祉サービスと連携を取る場面が多いのが特徴です。

どちらも子どものための診療科ですが、身体の症状も扱うのが小児科、専門的にこころの問題について扱うのが児童精神科、と考えてください。
小児科と児童精神科が一緒に診療にあたることもよくあります。