自閉スペクトラム症(ASD)の治療<環境調整について>

さて診断が付いた次の段階で、治療は何をするのでしょうか。
治療って何をするの?”で、まずはどんなふうに“環境”を整えるか考える、と書きました。

具体的には、診察でお聞きしたこれまでのお話や、心理検査で分かった患者さんご本人の特性や得意・不得意を元に、現在の環境のどんなところに調整の余地があって、どんなことに取り組めばうまくいく可能性があるかを考えます。
例えば、

・コミュニケーションの困難さに対して、療育でSST(ソーシャルスキルトレーニング)を導入する
・耳から聞いた情報よりも目で見た情報のほうが本人にとって理解しやすい場合、絵や文字を使うなど説明の仕方を工夫する
・現在の学校環境が本人のやりづらさの原因になっている場合、通級や適応指導教室の利用、特別支援学級への転籍を検討する

などがあります。

ただし、お薬での治療が有効な場面もあります。
これについては次回お話します。