注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断基準

ADHDは不注意、多動性、衝動性を特徴とし、DSM-5(アメリカ精神医学会の診断基準)では社会的に支障のある症状が12歳以前から2つ以上の状況で存在することが診断基準となっています。

ADHDの中でも不注意が目立つタイプ、多動性や衝動性が目立つタイプなど個人差があり、就学前にあきらかとなるケースもあれば、周囲の環境によって幼少期には症状が困り感として現れておらず、成人になってから仕事上でのトラブルが増えて受診につながるケースもあります。

学童期のお子さんの場合、授業に集中できなかったり、忘れ物が目立って多かったり、お友達に手が出てしまったり、といったことが続き、学校からの指摘で受診されることも多いですが、2つ以上の状況で症状が見られることが診断基準ですので、診断の際には自宅でのご様子と学校でのご様子がどうかをお聞きすることになります。